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■ MINOLTA CLE専用修理窓口設置の経緯

CLE MINOLTA CLEは、ライカとミノルタが技術提携して作った LEITZ MINOLTA CLの後継機種として、ミノルタが設計した小型軽量なレ ンジファインダーカメラです。離計連動カメラとしては世界初のTTLダイレクト測光を採用し、ライカM型レンズが使えるため、現在でも人気のあるカメラです。

 私とMINOLTA CLEとの関係は、1981年の2月9日まで遡ります。
 当時の私は、M社のサービスに従事していました。その1981年の2月9日に、CLEの発売に伴うサービス新製品講習会が開催され、また、私事ながら長男の誕生と重なり、CLEとの出会いは、忘れ得ぬ記念すべき出来事となりました。

 月日は流れ、その時誕生した息子は25才。その25年間に、α7000を持ってAF化の先駆けとなったM社は社名からカメラを外しデジタル化の波に大きく出遅れ、デジタル一眼を持たぬままK社と統合され、社名はKMとなりました。そして、銀塩関連製品のみならず、デジタルカメラからも撤退してしまいます。しかも、サービスまでもS社に業務委託を行った事は記憶に新しい事でしょう。

 S社ではM社製品のサービスを行う体制を構築したものの、部品保有年限外の製品までカバー出来ないらしく、CLEの修理技術を温存していた当方での受付を決意した次第です。
 とはいえ、部品の在庫の切れかかっているものもあり、且つ、修理台数が少なく採算に合わない状況も予測されますが、修理継続に向け、出来うる限りの努力を惜しまないつもりです。

ミナミカメラサービス 南 武範